森羅万丈

はてなダイアリー(~2017)から引っ越し、心機一転リスタートです。

スワローズ入りする奥村展征に贈る言葉

相川亮二選手の人的補償として、19歳の奥村展征選手が選択されました。
日大山形高校出身で、走攻守の三拍子揃った将来有望な内野手として期待されており、
さっそく燕ファン歓喜と巨人ファンの落胆が、ネット上で交錯しています。

今季の二軍成績は、86試合に出場した一方で打率.212と、まだ未熟な印象の数字ですが、
出塁率が.287あるのと、犠打も11を決めており、いわゆる「大型内野手」というよりも
川相昌弘宮本慎也のような、小技のきく職人タイプという印象を受けます。
(ちなみに坂本勇人の1年目は、優秀な打撃成績の一方、犠打はわずかに1でした。)

さて、燕ですが、二塁の山田哲人、三塁の川端慎吾という、鉄板のレギュラーに加えて
FAで新加入した大引啓次もまだ30歳で、まだ当分は老け込みを考慮する年齢ではありません。
正直なところ、レギュラー入りするには、巨人に残っていたほうが楽だったと思いますし、
走攻守すべてにおいて大きくレベルアップする必要に迫られた、とも言えます。

一方、見方を変えれば、巨人なら「小さくまとまった」選手止まりだったかもしれないところ、
若いうちに環境が変わったことで、一からやり直すチャンスを得たとも考えられます。

燕ファンの期待に応えられるような、スケールの大きい選手に成長することは勿論ですが、
人的補償で鯉入りした一岡竜司のように「活躍するけど怪我が多い」というのも切ないですし、
今のうちにしっかり身体を作って、太く長く活躍できる選手に育ってほしいです。