森羅万丈

はてなダイアリー(~2017)から引っ越し、心機一転リスタートです。

パナソニックは内外どちらを向いているのか

Yahoo!ニュースで、「パナソニック、国内生産回帰」という見出しで、
海外生産して日本に逆輸入する家電製品を国内生産に切り替える、
という記事が経済欄のトップに載っています(20時00分現在)。

しかし、同じく1月5日付けの記事で、日本経済新聞電子版では
シンガポールの情報システム会社を買収すると報じられています。
会員限定記事のため、全容を窺い知ることは出来ませんが、
少なくとも「これからは日本国内一辺倒」という印象はありません。

あらためてYahoo!ニュースを見ると、実際に国内回帰するのは
中国生産の縦型洗濯機・家庭用電子レンジ・家庭用エアコンです。
ということは、円安・人件費高というのは表向きの理由であって、
「国内回帰」というより「中国撤退」というのが実情のような気がします。

この経営判断、少なくともインターネット上では好意的な意見が多いですが、
パナソニックといえば「プラズマテレビの大失敗」を忘れるわけにはいきません。

あと、昨日の夜、池上彰さんのニュース特番がテレビ東京で放送されてましたが、
中国の話題が(割と好意的な内容で)取り上げられていたのも印象的でした。

個人的にパナソニックに恨みがあるわけでも、いわゆる「媚中」でもありませんが、
もしかすると、パナソニックが「フラグを立てた」のかな、という気がします。
2015年、日本と中国の関係が劇的に改善したら、パナソニックのお陰かもしれません。