森羅万丈

はてなダイアリー(~2017)から引っ越し、心機一転リスタートです。

岡本和真の「キャンプ二軍スタート濃厚」について

ようやく一皮剥けつつある大田泰示は、早いもので今年がプロ7年目。
松井秀喜の「背番号55」を継承し、和製大砲として期待され続けながらも
何度も壁に跳ね返され、時にファンからも突き放された日々を思うと、
選手の育成がどれだけ大変なことかを改めて感じる次第です。

そんな中、同じく右打ちの長距離打者として高い評価を受け、
高卒選手ながらドラフト1位指名を受けた、岡本和真のプロ生活が始まります。
その打撃センスは、巨人に復帰した名伯楽・内田順三コーチも高く評価する一方、
キャンプでは二軍スタートが濃厚と、スポーツ報知などが報じています。

1次キャンプは一軍・二軍ともに宮崎開催で、入れ替えも容易なので
この時期の振り分けには大きな意味は無いという見解もありますが、
それはそれとして「一軍に上がるのは実力を示してから」と、
しっかり線を引いたのは、至極真っ当な判断だと思います。

何より、巨人がセ・リーグであり、DHが無い以上、守れなければ話になりませんし、
かつての清原和博のように早々と守備力に見切りを付けて一塁手に固定した結果、
年齢的に下り坂を迎えてからの起用法に苦労することになっても困りますので、
ファンは焦らず、本人には驕らせず、「金の卵」の孵化を見守りたいところです。

【以下、19:22に加筆】

今にして思えば、昨シーズンに大田がプチ・ブレイクすることが出来たのも
守備固めや代走要員といった地味な役回りの中でしっかりと結果を残し、
(特に、8月19日に代走出場しての激走は、鈴木尚広クラスの威力にさえ感じました)
自信を植え付けた上で、満を持して打席に送り込んだことが、功を奏したのかもしれません。

背番号55の呪縛から解放されたことで、柔軟な起用法が可能となった向きもあるでしょうが、
恵まれた身体能力や、本人の努力によって、首脳陣が配慮する余地が生まれたのも確かです。

遠回りに感じるかもしれませんが、岡本もぜひ「打つだけ」の選手になるのではなく、
基礎・基本をおろそかにせず、若いうちから、しっかりと技術を磨いてほしいです。