森羅万丈

はてなダイアリー(~2017)から引っ越し、心機一転リスタートです。

小林誠司は相川亮二から「心身の体力」を学べるか

阿部慎之助一塁手転向、相川亮二のFA移籍加入と、このオフの間に
巨人の捕手事情は大きく様変わりしましたが、ファンの期待が最も大きいのは
プロ2年目のシーズンとなる小林誠司であることに異論の余地は無いでしょう。
そもそも相川に関しては「FAで獲る必要は無い」という声も多かった記憶があります。
(若い奥村展征人的補償となったことも、批判に拍車を掛けた気がします)

一方、スポーツ報知によると、小林について相川は「体力不足」を指摘した模様です。
正捕手争いのライバルとはいえ、同じチームで共に戦う仲間となったわけですし、
一回り以上も年上で、長い間プロで飯を食ってきた男の言葉には、重みを感じます。
対する小林は、ツーショットを拒否するなど、対抗意識を剥き出しにしているようですが、
学ぶべきところは学び、自分の成長の糧にするという姿勢も必要だと思います。

昨シーズンの試合を見る限り、小林の「技術」は既にプロで通用する域に達しています。
特に魅力的なのがスローイングで、相手ベンチへの威圧感は相当な物がありますし、
足の速い選手が塁に出ても、盗塁のサインを躊躇させられる雰囲気の持ち主です。

その一方、長いシーズンを戦うための体力や精神力には不安を覚えるのも事実で、
シーズン後半やクライマックスシリーズ、更には日米野球でも出場機会がありましたが、
攻守ともに精彩を欠いている姿は「未熟なルーキー」以外の何者でもありませんでした。
(同じ印象は、他球団の選手ですが、阪神の梅野隆太郎からも感じました)

捕手としては完全に峠を越していた阿部からは、多くを学ぶことは出来なかったでしょう。
相川に関しても、正直なところ、あと数年若ければとも思うところはありますが、
一年間を戦い抜くための、日々の過ごし方の心得を、小林にはしっかり身に付けてもらって、
遅くとも数年後には、押しも押されぬ巨人の正捕手として活躍してほしいです。