森羅万丈

はてなダイアリー(~2017)から引っ越し、心機一転リスタートです。

菅野智之と大竹寛は「故障明け」であるという現実

オープン戦はあくまでも調整期間と言えばそれまでのことですが、
結果のみならず内容も伴わないと、気を揉んでしまうのがファン心理。
中でも特に心配なのが、菅野智之大竹寛の二人です。

菅野は「開幕投手間違い無し」の下馬評ながら
2月28日のヤクルト戦で打ちこまれるなど本調子に程遠く、
再調整のためオープン戦のローテーションを変更する事態にまで発展。

大竹も、3月3日の日本ハム戦で4回を94球と制球難を露呈。
打撃陣が大谷翔平を打ち込みながら、「逃げ」とも取れる内容に
テレビ解説者からは罵倒同然の厳しい言葉が浴びせられていました。

ただ、忘れてはいけないのは、二人とも「故障明け」であり、
昨シーズンの終盤を棒に振った後の復帰途上であるという点です。

思えば、杉内俊哉も巨人移籍初年度(2012年)の投球内容は凄まじく、
相手打線を寄せ付けない、まさしく「エース」に相応しい働きでしたが、
やはり後半戦から怪我に悩まされ、ポストシーズンでは登板出来ず、
以後の2シーズンは「勝ちを計算できる先発投手」止まりの状況です。

それを踏まえると、菅野と大竹も、割り引いて考える必要があると思います。
もちろん、怪我の影響を感じさせない活躍をしてくれれば何よりですが、
二人が万全でない分、他の投手陣にとっては、むしろチャンスです。

特に、先述した杉内や、生え抜きの先輩である内海、この二人には、
菅野の不調という消去法でなく、実力で「開幕投手」を勝ち取るのを手始めに、
最盛期を過ぎたベテランという評価を覆すような、大活躍を期待したいです。