森羅万丈

はてなダイアリー(~2017)から引っ越し、心機一転リスタートです。

読売巨人軍黄金時代の到来は道半ば

このところ隔月更新という体たらくですが、
完全放置だけはしないよう、出来る範囲で頑張ります。

今回は、野村克也氏の著書『読売巨人軍黄金時代再び』の紹介です。
2013年6月、つまり、直近で日本一になった2012年の翌年なのですが、
決して当時の巨人を褒めちぎるのではなく、さすがの「野村節」で
チームの課題を丹念に拾い出しては問題提起するという内容であり、
まるで2015年の苦戦を当時から予測していたのでは、と思うほどです。

要するに「読売巨人軍が黄金時代を再び迎えるには?」という内容です。
この前年に発売された『阪神タイガース 暗黒時代再び』も
刺激的な題名とは裏腹に「暗黒時代を回避するには?」という提言であり、
見出しだけで衝動買いすると痛い目に遭うのは両方に共通しています。
ある意味「自称ひねくれ者」ノムさんの面目躍如、かもしれません。

残念ながら、完全に下降線に入ってしまったチーム事情を鑑みると
読売巨人軍黄金時代の到来は夢物語に逆戻りの感が拭えませんが、
原監督の長期政権下で、酸いも甘いも噛み分けた中心選手が
近い将来に指導者としてチームを再び活性化させて、
ぜひ、黄金時代の到来に再挑戦してほしいです。

読売巨人軍黄金時代再び (宝島社新書)

読売巨人軍黄金時代再び (宝島社新書)

阪神タイガース暗黒時代再び (宝島社新書)

阪神タイガース暗黒時代再び (宝島社新書)

その意味では、批判が殺到している「山口哲也の起用法」ですが
現役選手としての上がり目は無くても、苦しい経験を重ねることが
やがて指導者となった時に活きてくるという見方も出来ます。

もしかすると、原監督は自らの「引き際」を察知して、
目先の結果よりも「人を育てる」ことを重視しているのではないでしょうか?

打たれても打たれても、大事な場面で山口をコールする、
素人目にも不可解な采配を振るう「理由」が必ずある筈です。