森羅万丈

はてなダイアリー(~2017)から引っ越し、心機一転リスタートです。

脇山珠美の剣士像は「センゴク(戦国)」ではない、という考察。

※当記事は、脇山珠美個人に対する考察に始まり、最終的には、ユニット「センゴク☆華☆ランブ」への言及・願望で締める形式となります。
 あらかじめ、ご了承ください。



早いもので、第6回シンデレラガールズ総選挙も終盤戦となりました。

その間、本当に色々な学び、気付きを得ることが出来ました。

選挙活動のことごとくが付け焼刃で、珠美Pとして貢献できたかは疑問ですが、

とにかく「自分が出来ることをやる」という気持ちだけで、今日まで至りました。



そして気が付いたのは、自分は「脇山珠美」をあまりにも知らない、という現実。



もちろん、ゲーム中のテキスト量には限りがあり、唯一の正解というものなど存在しないことは承知していますが、自分の中で「脇山珠美」という存在が、あまりにもボンヤリし過ぎていて、腰を据えたプロデュースが出来なかったのは、悔やまれる点です。



残された時間はあまりにも少ないですが、今からでも何か爪痕は残せるかもしれない。

もっと言えば、今年の結果がどのようなものであったとしても、今後も「脇山珠美」をプロデュースし続ける限り、彼女について深く知ろうとすることは、必ず意味を持ってくる。

そう思い、この度、考察を試みるに至りました。



1.脇山珠美が憧れた「強い女剣士」とは誰なのか?



こちらは、スターライトステージ(所謂デレステ)R特訓後コミュの一節です。





最初にこれを見た時には真面目に考えなかったのですが、あらためて、この条件に合致するテレビドラマや登場人物を探してみたところ、「これは…!」というのが見つかりました。



それは、藤田まこと版「剣客商売」前期シリーズ。

脇山珠美の趣味の一つは「時代小説を読むこと」で、原作は池波正太郎氏の同名小説ですので、整合性は取れます。



役名は佐々木三冬、一刀流の達人を師匠に持つ男装の女武芸者という設定。

演者は大路恵美さん、残念ながら所属事務所のホームページにも身長等のパーソナルデータが一切記載されていないのですが、武人らしからぬ華奢な体格や、特徴的な(悪く言えばリアルではない)殺陣の立ち回りのために、古き良き時代劇を好む層からは批判も多かったとのことです(それが理由で後期シリーズは降板したとの説あり)。

今度、DVDをレンタル出来たら、あらためて視覚的にも検証しようと思います。



さて、この「剣客商売」ですが、徳川幕府10代将軍・家治の時代となっています。

同じ時代劇の「暴れん坊将軍」で有名な吉宗が8代将軍ですので、それよりも後のこと。

徳川幕府は15代将軍・慶喜が最後ですので、江戸時代全体を見ても折り返し地点を過ぎていることになります。

何を言いたいかと申しますと、いわゆる「戦国時代」が終わってから既に100年以上が経過しており、主君のために命を投げうつ古典的な「武士道」は廃れて久しい時代の物語、ということです。



2.脇山珠美は「戦国時代」を詳しく知らない?



再びデレステから、脇山珠美の1コマ劇場です。



これも最初に見た時は微笑ましい日常の光景くらいに思っていたのですが、これも注意深く見ると、示唆に富んだ内容であると思えてきました。

群雄割拠の戦国時代は、忍者による諜報活動で他国の動向を探り、新しい情報を常に入手し続けることが、生き残るための必須条件。

そうした時代背景を熟知しているならば、たとえ冗談でも「忍者ずるいですぞ!」などという言葉は出てきません。



こうなると、浜口あやめとのコンビユニット「忍武☆繚乱」はともかく、戦国時代の名を冠する「センゴク☆華☆ランブ」に脇山珠美が名を連ねることとなったのは、実はミスマッチという印象が拭えません。

ミスマッチという点では首藤葵が槍玉に挙げられることが多いですが、現代においても「主君(プロデューサー)に尽くす」という戦国時代の流儀を貫く浜口あやめ、当時随一の豪傑武将と敬愛する前田慶次のなり切りで他の追随を許さない丹羽仁美、この二人に「戦国時代の一員」として絡むと荷が重いのは、脇山珠美も同様と考えます。

脇山珠美の理想像が、あくまでも現代風にアレンジされた「強くて格好良い女剣士」であるならば、それは、いわゆる「武士道」とは程遠い存在だからです。



もしも、丹羽仁美浜口あやめの「センゴク☆ランブ」が世に出ていなければ、「『戦国』ではなく『センゴク』なので、嘘っぽくても良いんです」と言えたのかもしれません。

しかし、実際は「センゴク☆華☆ランブ」が派生・発展ユニットとして成立した以上、首藤葵脇山珠美の両名は、真面目に「戦国時代」を演じなければならない。

結果、良かれと思ってアイドルに「個性」を与えたつもりが、逆に「縛り」になってしまったように思えてなりません。



3.「センゴク☆華☆ランブ」に求める、前向きな未来。



この記事を書いている、ほんの一か月前の状況だけを切り取っても、ライバルユニット「センゴク☆華☆ランブ」として4人が勢揃いしたかと思えば、次のイベントでは何も無かったように各々がソロ・即興コンビ・出番無しと、相変わらずユニットの方向性は迷走している印象が拭えません。

かといって、分離・解散という、最悪の結末など見たくもありません。



メンバーを入れ替える代わりに、「戦国」や「センゴク」の名を冠さずにユニット名は一新するというのも、一つの方法だと思いますが、首藤葵脇山珠美を活かす代わりに丹羽仁美浜口あやめを封じる印象を与えかねません。



ならば、もう1人を加えた5人ユニットとして発展し、その上で新しい光景を見せてもらうのは、どうでしょうか?



丹羽仁美の武将芸、浜口あやめの忍者芸。

そこに、首藤葵の高速手毬、脇山珠美の我流剣舞

更に、新メンバーが加わることによる、想定不能の化学変化。



すべてが活きる、そんな夢のようなユニットを具体化する。

2017-18年、脇山珠美個人のプロデュースと並行する、もう一つの目標です。